純正のヘタったサスを改修しました。
改修前
車両の年式は2005年、走行距離は29000km程度。ちなみに中古で買ったときは5000kmくらいだったかな。これまでサス系に手を加えたことはありません。
カスタムの前にまずはフロントフォークのOHをお店にやってもらいました。自分でできなくもないでしょうがSSTを作ったりするのも面倒だったので。これにかかった費用は22000円くらい。これだけでも結構よくなりました。
選定したパーツ
BEET ハードスプリングキット
https://www.webike.net/sd/2071519/
カワサキ 純正フォークオイル G15
https://www.webike.net/sd/21429327/
POSH FAITH イニシャルアジャスター Type1
https://www.webike.net/sd/20038542/
YSS E302 330mm
https://www.webike.net/sd/21864476/
いろいろ調べた結果、こんなパーツ構成にしました。
取り付け作業
フロントフォークを取り外してスプリング、ワッシャー、カラーを取り出します。
オイルを交換してエア抜きをします。油面高さは最圧縮時、スプリングなしで112mmです。
イニシャルアジャスターと純正トップキャップの比較。
純正
カラー 110.15mm
トップキャップ 15.15mm
イニシャルアジャスター
カラー 100.00mm
トップキャップ 24.00~36.00mm
パーツを置き換えてフロントフォークを取り付けます。
純正リアサスとYSS E302
ボルトオンで取り付けできます。
ついでにスイングアームを外してメンテしました。
サグ出し
サス調整の基本、サグ出しをします。プリロード調整、イニシャル調整ともいいます。これは乗車したとき(1G’)のサスの沈み込み量が、ストローク長の1/3程度になるようにプリロードを調整することです。W650のフロントフォークのストロークは115mmなので、乗車したときに無荷重時から38mm程度沈み込むように調整します。やり方としては、インナーチューブに結束バンド等を巻いてストローク量をわかるようにしたあとに、サスが動きすぎないようにそーっと乗車→転ばないように一瞬両足を浮かせる→そーっと下車→タイヤを浮かせてストローク量を測る→プリロード調整→ストローク量を測るを繰り返していきます。Youtubeとかで参考となる動画がたくさんあるので、自身で作業される方は見ておいたほうがいいです。ちなみにE302のストロークは70mmぐらいです。
参考
https://www.youtube.com/watch?v=4D3djuPz198&t=0s
サスセッティングについて解説しているシリーズです。
実際に走ってみて
現時点で、改修してから6000kmほど走行しましたがかなりいい感じです。前後いっきに変えたので個別の評価はできないのですが、今まで山道とかのコーナリング時にふわふわした感じで接地感が無いような状態でしたが、変えてからはしっかり地面をつかんでいるように感じてすごく安心感があります。一方で街乗りでの乗り心地もそこまで犠牲になっていないと思います。スプリングレートも減衰も硬い方向に変わったので一般的には乗り心地は悪くなると思いますが、自分はそこまで気になりませんでしたね。大きめの段差ではガツンときますが、逆にいえばその程度で済んでいます。本当に走りやすくなりました。純正のままずっと走っている方や、足回りのカスタムに興味ない方にこそ、お勧めします。