バイクに載せるガソリン携行缶の色が派手なので塗りなおすことにしました。
消防法の規制
ガソリンの運搬は消防法等の規制の対象です。
ガソリン運搬は専用の携行缶で行なう必要があり、消防法令に基づいた試験をクリアした安全性能基準に適合したもの(KHKマークやUNマークが貼ってある製品)でなければいけません。
調べてみると携行缶の素材や構造は規定されていますが、色については特に決められていないようです。市販品は大体は赤色で、グリーンや青色、シルバーのものもあります。
※法律については必ずご自身で調べてください。
スタンドで給油を受けるときは、セルフ式であっても必ず従業員が行なう必要があり、店によっては給油を断られることもあるようです(フルサービスのところは大体やってくれる)。また本人確認や使用目的の確認と、販売記録の作成が義務付けられています。
使った道具
- ボデーペン(好きな色)
- ソフト99 ウレタンクリア
- 塗装はがし液
- シリコンオフ
- はけ
- プラ容器
- 竹串
- 歯ブラシ
- ヘラ
- ゴム手袋などの保護具
- マスキングテープ、養生テープ
バイクのタンクの色に似た青系にしてみました。普通の塗料はガソリンに侵されるので、耐ガソリンのウレタンクリアは必須です。ネット上ではソフト99のものが評価が高いようです。塗装はがし液はホームセンターに売っていたものをチョイス。ちなみに携行缶は大自工業製のFG-10です。問題なく塗装は溶けてくれました。塗装はがし液を塗るためのはけとプラ容器、はがすためのヘラ等。ヘラは硬いプラ製のほうが作業はしやすいでしょう。はがし液は皮膚につくとかなりの刺激となるので、保護具も必須です。
作業工程
作業中の写真を撮っていなかったので文章のみで。
はじめに給油口とエア抜き弁の部分をマスキングします。
また、貼ってあった認証などが書かれたステッカーは後で貼りなおすのできれいにはがして保管しておきます。
続いてもとの塗装をはがします。
はがし液をはけでたっぷりと塗って少しおいてヘラ等ではがします。塗料は溶けるというよりは、ふやけてはがれるという感じです。塗っては剥がしの作業を繰り返していきます。広いところはヘラで、隅の部分は竹串や歯ブラシで落としていきます。携行缶は凹凸が多い形状なのでかなり大変です。この工程だけで2~3時間かかりました。はがし液は1本で足ります。
剥がし終えたら塗料カスや液を水で洗い流します。さびの原因となるのでタンクの中に水が入らないようにしましょう。入ってしまったらキッチンペーパーなどで吸い出します。
次にメインとなる塗装です。シリコンオフで脱脂したあと、スプレー缶で塗装していきます。薄く塗って10分おいてまた塗ってという感じです。カラー塗装の完了後、クリアを塗っていきます。ウレタンクリアは2液混合タイプなので混合後12時間以内に使い切る必要があります。
塗装工程についてはYouTubeなどに参考になる動画が多数あるので、予習してから作業するといいでしょう。
参考
https://www.youtube.com/watch?v=8ASkYm7UCHo
ウレタンクリアの塗装は非常に細かいミストがたくさん出ます。マスクをつけて作業しましょう。部屋の中で塗装すると、ミストが部屋中に広がって悲惨なことになると思います。屋外であってもミストは広範囲に広がるので近所迷惑にならないように気をつけましょう。
塗料の量は10Lタンクの場合、カラーとクリア各1本でギリギリ足りるか足りないかという感じです。重ね塗りの配分を間違えると足りなくなるので、各2本用意しておくと安心です。
ウレタンクリアは塗ってから触れるくらい乾燥するのがけっこうかかるので、タンクの裏表を1本で塗るには工夫が必要です。私の場合は写真のようにゴム部品で隠れる端のほうで保持して、裏返すときも端を持ってやりました。支えるものはレンガやコンクリブロックで代用できます。
私は完全に忘れてたんですが、カラー塗装の前にプライマーを使った方がいいです。塗料の密着が良くなると思います。また塗装時にぼかし液を適宜使うと見た目がきれいになります。
塗装後、ウレタンクリアの完全硬化したあとに、はがしたステッカーや部品をもとに戻して作業完了です。
結果
いい感じになりました。素人塗装なのでよく見ると汚いですが、どうせ手荒く扱うので良しとします。少なくとも作業前の真っ赤な色よりははるかにいいです。
スプレー缶塗料はたくさんの色がありますし、ウレタンクリアはつや消しもあるので、DIYで好きな色に変えられるのがいいですね。
終わったあとに近所のガソリンスタンドで問題なく給油してもらいました。
今回の作業にかかった費用は、カラー、ウレタンクリア、はがし液などで7000円くらいです。
注意
DIYは自己責任です。本記事を参考にした結果生じた事故などに関しては、一切の責任は取りませんのでご了承ください。